第3話
さあ、次なる工程はクレームパテシエール(カスタードクリーム)づくりです。
ここでも、平飼いされた濃厚な卵の卵黄を使用して、マダガスカル産のバニラビーンズ(バニラは蘭科の植物の実❤︎)と共に炊きます。
ふっくらと香り高い濃厚なクレームパテシエールの完成です。
先程つくったクレームダマンドとタタンピュレを絞って焼いたタルトベースにクレームパテシエールを絞ります!
実はアップル&ローゼスタルトは今年からバージョンアップしてクレームパテシエールを加えています。よりシンプルな味わいの前のバージョンも人気のため、今後はいくつかの種類を販売する計画を立てています。
クレームパテシエールを絞ったタルト台にバラのつぼみを差し込みます。(奥までギッシリとりんごが入っている理由です)
タルト台(花托)とつぼみ(花弁)が組み合わさりました。このままではまだ花が閉じたままですので、これからお花を咲かせてゆきます!
この工程はとても気を使いますがとても華やかな作業でもあります。
つぼみの花びらの数は13枚、それを一枚づつピンセットで優しく開かせてゆきます。
作業中にスタッフからは綺麗!かわいい❤︎との声が上がります。つくっているわたし達が、りんごたちから素晴らしいエネルギーをもらっているのです。
工房のテーブルの上一面に咲き誇る光景はまるで花畑のようです。
さあ!これで完成〜ではなく、これからこの子たちはオーブンへと入れて更に焼き上げます。
その後仕上げをして、急速冷凍し、
Sサイズ3個入り、6個入り、9個入り、そしてLサイズのブーケそれぞれの専用ボックスに入れて、
「大切なひとへ送る気持ちが形となる花束のように美しいタルト」を皆様にお届けします。
2015年のオープンから皆様に愛され、2016年 婦人画報お取り寄せランキング1位、2017年 全国菓子大博覧会にて皇室からの最高位、名誉総裁賞、2018年 日経プラスワン フルーツタルト 全国ランキング 2位。その他にも多くの賞を頂いています。
全国、世界のりんごが大好きな皆様へ信州産りんごの美味しさを届けたいとの想いから生み出したアップル&ローゼスタルトです。
しかしながら、全ての工程が手作業のためと厳選されたりんごのみを使用するため、生み出すバラの数にも限られています。
シーズンには、お届けまでに大変お待たせしてしまうこともあります。アップル&ローゼスタルトは職人達の手作業でしか生み出すことが出来ない希少な作品です。
ここまでのお話を読んでくださって、りんごとバラって凄く相性がいいと思いませんか?
なんと、りんごはバラ科の植物なのです。
ローズヒップ、バラの花が散ったあと、ぷくっとした可愛らしい実が出来ますよね。
同じようにりんごも花(花弁)が散った後、「がく」が内側へと向かい閉じてゆきます。(りんごのお尻と呼ばれるの部分ですね)
ヘタ(果梗)はお花の茎の部分です。
果肉は花托(かたく)という部分が発達したものです。
アップル&ローゼスの名前の由来でもあります。
3話にわたってアップル&ローゼスの誕生ストーリー、りんごとバラを愛する私たちのお話にお付き合いくださって誠にありがとうございます。
これからも農家の皆さんとスタッフと共に研究を重ね感謝と共に皆様に美味しい❤︎をお届けします!
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
Thank you and Thanks for Mother nature, Beautiful Apples and Flowers
アップル&ローゼス 呉羽英樹
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アップル&ローゼス公式サイト